【EP.2】価値を定義する「Garbage In = Garbage Out」

2026.02.17

 【EP.2】価値を定義する「Garbage In = Garbage Out」 

~優れたAIが“初期データ”でつまずく理由~ 

 

前回は、「組織構造の設計」は、いわば「車が走るための道路をつくること」だとお話ししました。今回はパソナより、それと同じくらい重要な要素であるAIというスーパーカーを動かすための「燃料」についてご紹介します。 

 

データとAIの世界には、避けて通れない鉄則があります。それが Garbage In, Garbage Out(ゴミを入れれば、ゴミが出てくる)” です。つまり、どれほど高額な投資をしてAIを導入しても、投入するデータの質が低ければ、AIから得られるアウトプットも質が低くなってしまう、ということです。 

 

HRの領域において、この問題の「盲点」になりやすいのが、私たちにとって最も身近でありながら、見過ごされがちな職務記述書(Job Description:JD)です。 

 

なぜ、従来型のJDでは、現代のビジネスに対応できないのでしょうか 

これまで多くの企業では、JDを「過去のものをコピーして使い回す」、あるいは「柔軟性を持たせるために、あえて広く曖昧に書く」傾向がありました。しかし、こうしたJDをAIに読み込ませて、履歴書のスクリーニングやジョブマッチング等を行うと、次のような “罠” にはまる恐れがあります。 

 

良いJDとは、単なる書類ではなく、仕事の価値を定義する「バイブル」です。 

パソナでは、JDを単なる業務リストではなく、「価値の設計図」 として捉えることを最も大切にしています良いJDを書くためには職務分析を通じて、以下の3項目を明確にすることが不可欠です。 

 

❶ WHY:このポジションは、何のために存在するのか(Purpose) 
❷ WHAT:期待される成果は何か(Key Result Areas) 
➌ HOW:成果を出すために必要なスキル・能力は何か(Competency) 

 

これらを明確にしたJDは、HRのさまざまな場面で大きな効果を発揮します。 

 

WHY・WHAT・HOW が明確になって初めて、職務評価による職務価値と職務等級を、公平に定義することができます。WHY・WHAT・HOW が明確になって初めて、職務評価による職務価値と職務等級を公平に定義することができます。 

 

職務評価(Job Evaluation:JE):公正な「秤」には、標準化された重りが必要です。 

仕事の難易度や責任の重さを「量る」ためには、正確なJDが不可欠です。もしJDが曖昧であれば、何を基準に、どの重りで量ればよいのでしょうか? 

 

だからこそ、質の高いJDは、JEの出発点であり、企業が支払う報酬が「公平で、説明可能なもの」であることを担保します。 

 

パソナが提案する「価値の設計図」へのアップグレード 

パソナのコンサルティングサービスは、貴社のJDを単なる「書類」から、組織を動かす「システム」へと再構築します。 

 

JDを一度しっかり作り込むことは、最初のボタンを正しく留めること。 
それにより、AIはより正確に人材を見極め、評価は公平になり、結果として「適切な人材を、適正な費用で」確保できるようになります。 

 

次回【EP.3】では、職務価値が明確になったその先にある、最も繊細なテーマ「報酬と公平性」についてお話しします。 

 

社員が「この会社は公平だ」と感じながら、同時に企業競争力を維持するための設計とは何か… 

どうぞご期待ください。 

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